■相続手続の全体像

　身近な人が亡くなった場合に行わなければならない「相続手続」の全体像を見てみましょう。

　相続手続とは、亡くなった人（故人）の遺産や財産を相続するために行う手続のことを指します。相続手続は複雑で面倒なことが多いため、専門家に相談することが重要です。
　相続手続の一般的なステップには、以下のようなものがあります。

１．遺言書の確認: もし故人が遺言書を残している場合、遺言書の内容を確認します。遺言書によって遺産の分割方法や相続分、遺産を取得する人が決まる場合があります。

２．相続人の確定: 故人の相続人を確定します。

３．相続財産の評価: 相続財産（不動産、預金、有価証券など）の評価を行います。これによって相続税の計算や遺産分割の対象となる財産が明確になります。

４． 遺産分割の手続: 相続人による遺産の分割手続を行います。遺言書がある場合は、その内容に従って指定分割が行われます。ない場合は、法定相続人による協議分割が行われます。

５．相続税の申告: 相続した財産には相続税がかかる場合があります。相続税の申告書を提出し、納税が必要となる場合があります。

６．不動産登記や預貯金口座の名義変更: 相続した不動産や預貯金口座などの名義変更手続を行います。

　これらの手続は複雑であり、専門家の助言を仰ぐことが重要です。相続手続を円滑に進めるためにも、亡くなる前に遺言書を作成することや、相続に関する計画をすることをおすすめします。

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